口を開けて、のどの奥の両側に見えるのが口蓋扁桃です。扁桃腺は、口や鼻から入ってくる病原体から体を守る働きをしていますが、疲労やストレスなどで免疫力が低下すると、扁桃腺で病原体が増えて炎症を起こします(扁桃炎)。
軽症であれば咽頭処置・吸入・鎮痛薬などで改善しますが、ひどい炎症を起こすと食べることもできず、のどの奥を切開しないといけなくなる場合もあります(扁桃周囲膿瘍)。のどが痛い時は、あまり我慢し過ぎず早めに受診することも大切です。必要に応じて点滴加療も行います。
また、口を開けただけでは見えないところ、もっと奥の喉頭蓋・喉頭というところが腫れてしまうこともあります(急性喉頭蓋炎・喉頭浮腫)。この場合は、空気の通り道をふさいで窒息する危険もあるため入院が必要となります。